大学によってインフルエンザ対応は学生や教職員への情報提供法、感染者およびその近隣者に対する対応は大きく異なるようです。
その点、京都大学保健管理センターの学内向け情報は感染者にとっても「安心感」を与えるものとなっています。
新型インフルエンザに関する緊急情報(第3報)
2009年9月3日
メッセージの一部を掲載します
■冷静に受け止める
新型のブタ・インフルエンザ(A/H1N1)が、夏場にもかかわらず世界的に流行しています。歴史的に見ると、今回と同様のブタ・インフルエンザは1976年に米国で小流行しています。また1918〜19年に世界的に大流行したスペイン風邪や1977〜78年に極東やアメリカで流行したソ連型インフルエンザも、同じH1N1という抗原型を持っています。それらによって当時の多くの人々が免疫を獲得したせいか、発症者は圧倒的に若い人(10代を中心に20歳代半ばまで)に多くなっています。
不幸中の幸いというべきか、毒性はインフルエンザとしては強くありません。しかし、持病のある場合や妊婦では重症化するおそれもあります。また、今後強毒化する可能性も懸念されています。
若年層にはこのインフルエンザに対する免疫が全くありませんでしたから、多くの人が顕性・不顕性の感染を受けて免疫をもつまで流行が続きます。このインフルエンザに効くワクチンの製造や輸入が近く始まりますが、供給量が限られ、また接種に優先順位があるので、一般の健常者に回るのはまだまだ先の話と思われます。
発症してしまった人はちょっと辛いのですが、これで免疫を獲得して今後同じタイプのインフルエンザにはかかりにくくなることが期待できますし、公衆衛生的観点からは集団免疫*1の成立にも貢献することになります。賢く行動してやり過ごしましょう。
*1 集団の大半の人が免疫を保有することで、免疫をもたない人をも含めて集団全体の感染が防げること
(以下省略、全文は下記URLをクリック)
http://www.kyoto-u.ac.jp/health/swine_flu_20090903.pdf
京都大学保健管理センターは こちら
また、感染で獲得した免疫は人工的なワクチン接種の免疫よりも免疫力が強くしかも有効期間が長い、という説もあります。
新型インフルエンザの毒性については、致死率が指標の一つですが、「季節性並み」とのレポートがアメリカで出されています。以下、毎日新聞の記事を掲載します。
新型インフルエンザ:致死率、季節性並み 従来の10分の1−−米チーム解析
毎日新聞 2009年9月30日
新型インフルエンザの致死率は毎年流行する季節性インフルエンザと同程度の0・045%とする分析を、米ハーバード大などの研究チームがまとめ、米医学サイト「PLoS Currents」に発表した。これまでは、1957年から流行した「アジアかぜ」並みの0・5%程度とみられていた。研究チームは、4〜7月、米ミルウォーキーなど2市で入院した感染者、入院していない感染者のデータをもとに、通院しなかった人も含めた発症者を推計した。従来の解析では、確定診断を受けた患者に対する死者の割合を致死率として計算していた。(永山悦子)


